Adobe Photoshopでの画像のサイズ変更は一見誰でもできる簡単なことと思えるかもしれません。しかし実際には、多くの人がうっかりやってしまう避けるべきミスがあるのも事実です。
昨今のデジタル世代において、多くの人がご利用シーンに合わせて、画像を程良いサイズへ変更したいはず。
しかし、あなたがもしプロのデザイナーやフォトグラファーで、印刷サイズや画像解像度にこだわる必要がある場合、画像のサイズ変更はいささか複雑になります。

この記事では、Adobe Photoshopの基礎知識、だけど意外と知られていない画像のサイズ変更について解説していきます。そして、画像の再サンプルの項目をチェックすべき時(すべきじゃない時)についても触れていきます。

サイズ変更 vs 再サンプル

画像のサイズ変更と再サンプルは、二つのややこしい用語です。間違って認識してる人も少なくありません。
私たちはよく画像の寸法変更について話題にしますが、実はそれ再サンプルを行ってるということなんです。
例に、メニューバーのイメージを選択し、画像解像度もしくは、ショートカットキーで⌘ (WindowsはCTRL) + ALT + Iを押してみましょう。

デフォルトでは、Photoshopの[再サンプル]オプションがオンになっています。つまり、幅と高さからピクセルを増やしたり、減らしたりすることにより、画像の寸法が変化します。対して、解像度は均一に保たれます。これは再サンプルと呼ばれ、通常、デジタル画像のサイズを変更するときに行われます。

【フォトショ】画像のサイズ変更の基礎知識(再サンプルの解説付き)

[再サンプル]オプションがオフの場合は、画像の寸法を変更していますが、それに伴って解像度も変更されます。 画像の寸法が小さくなれば解像度は高く、寸法が大きくなれば解像度は低くなります。これは通常、DTP系のグラフィックデザイナーや写真家が多く利用します。

【フォトショ】画像のサイズ変更の基礎知識(再サンプルの解説付き)

画像を小さくする方法(DOWNSAMPLING)

最近のカメラの写真サイズは非常に大きく、数百万のピクセルが含まれているため、寸法とファイルサイズの両方が非常に大きくなります。画像を小さくすることをダウンサンプリングといいます。

Photoshopの[画像解像度]ウィンドウには、画像の現在のサイズが表示されるので、単位をピクセルに変更します。ピクセルは、デジタル画面の標準的な測定単位です。

【フォトショ】画像のサイズ変更の基礎知識(再サンプルの解説付き)

[幅]または[高さ]フィールドに任意のピクセル寸法を入力します。アスペクト比の拘束のチェーンアイコンは、デフォルトで他の寸法を自動的に計算するように設定されているため、画像が押しつぶされたり引き伸ばされたりすることはありません。 Photoshopでは、ウィンドウの上部に、画像の元のサイズと比較した新しいファイルサイズを示す情報が表示されます。

【フォトショ】画像のサイズ変更の基礎知識(再サンプルの解説付き)

画像を大きくする方法(UPSAMPLING)

画像はピクセルで構成されています。画像の幅と高さに沿ったピクセル数によってサイズが決まります。余分なピクセルを捨てることができるため、画像を簡単に小さくすることができますが、画像を大きくしたい場合、Photoshopは追加のピクセルを用意し、大きなサイズを作成する必要があります。これは補間と呼ばれます。
一般的には、画像が現在のサイズよりも大きくなることは絶対にありません。これは、画像がぼやけたりピクセル化されたりして品質が低下するためです。ただし、Photoshopの背後にあるテクノロジーは、画像を巧妙にアップサンプリングしてくれるので、可能な限り最良の結果を得ることができます。

【フォトショ】画像のサイズ変更の基礎知識(再サンプルの解説付き)

デフォルトでは、Photoshopは自動オプションで最適な補間方法自体を選択しますが、いずれかのオプションを選択することで、結果をより細かく調整できます。
画像のアップサンプリングは完璧になることはありませんが、あなたの画像にベストな方法に応じて、詳細を滑らかに保持し、画像の劣化を最小限に抑えてくれます。

画像の解像度を変更する方法

伝統的に、72ppiはディスプレイでの使用に適した解像度であり、300ppiは印刷の標準です。 PPI(1インチあたりのピクセル数)はデジタルファイルを指し、画像が印刷物として再現される場合はDPI(1インチあたりのドット数)に変換されます。これらの用語は、ほとんど同じ意味で使用されます。
高品質の300ppiストック写真は、大きなサイズと高解像度を兼ね備えているため、印刷用途に最適です。逆に、72ppi画像は画面上で巨大に見えるかもしれませんが、300インチで印刷できる最大サイズはかなり小さくなります。これは、各インチを300ピクセルで塗りつぶす必要がある場合だと、インチごとの72ピクセルをすぐに使い切ってしまうためです…結果、小さな印刷サイズになってしまいます。

画像の劣化を防ぐためにアップサンプリングを回避する必要があることはわかっていますが、[再サンプル]オプションを無効にする限り、画像の解像度を上げることができます。そうしないと、画像には300ppiと表示されますが、Photoshopによって何千もの新しいピクセルが補間されてしまい、結果としてひどい品質になります。解像度を正しく変更すること、すなわちそれは画像の寸法と解像度を合わせた全体のサイズを変更すること(再サンプルは寸法のみ!)。

【フォトショ】画像のサイズ変更の基礎知識(再サンプルの解説付き)

画像のピクセル寸法の変更を阻止する、[再サンプル]オプションをオフにしてみてください。そして、解像度を72ppiから300ppiに変更してみてください。物理的な寸法(インチ単位)がどのように縮小されているかに気付きましたか?
サイズ変更は既存のピクセルでのみ機能し、新しいピクセルを補間しません。品質を損なうことなく鮮明で高品質の300ppi画像に変更できますが、72ピクセルではなく300ピクセルがすべてのインチに追加されるため、多くのインチを埋めることができず、全体の印刷サイズは小さくなります。

【フォトショ】画像のサイズ変更の基礎知識(再サンプルの解説付き)

デザインをするときに、すべての画像の解像度を物理的に変更する必要はありません。希望の寸法と解像度でキャンバスを作成すると、画像をキャンバスに貼り付けるたびに、ドキュメントの解像度を基準にして自動的に拡大縮小されます。
そして、レイヤーを元のサイズよりも大きくすることは控えましょう。これは、実際にそれらを再サンプルすることと同じです。縮小=良い。拡大=悪い。
そのため、写真やテクスチャーなどのアセットは、元からできるだけ大きいサイズと高解像度で調達し、ポスターやキャンバスプリントなどの実際のプロジェクトにも対応できるようにすることが良いクリエイターへの一歩です。

【フォトショ】画像のサイズ変更の基礎知識(再サンプルの解説付き)

こちらの記事は、『How to Resize an image in Photoshop (and when you should Resample instead)』を翻訳したものになります。
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